第34回全国高等学校総合文化祭に参加しました。
8月1日~4日までの日程で、宮崎県宮崎市にて書道部門が開催され、北海道からは12名の生徒が参加しました。
初日の宮崎空港から一歩外へ出た瞬間から、「暑い」という声のどよめききがおき、夕方からのパレード見学も汗びっしょりになりながらの参加団体を全て見ました。しかし、自分達の暑さよりも、パレードでマーチングバンドやバトントワリングに出場している生徒のほうが、炎天下で一生懸命演技しており、その姿に圧倒されました。北海道からの出場校もあり、同じ地域からの参加者として、応援に強い気持ちも生まれました。「ライバルが同朋に変わる」のがこのことではないでしょうか。
2日目は、展覧会場での作品鑑賞を午前中に行いました。流石は全国大会の作品群で、各都道府県の代表作品はレベルの高いものでした。行草体の作品は本州勢が素晴らしいものばかりだと感じましたが、楷隷体や線の強さや躍動感などは北海道勢も引けを取らず、良い作品で魅力を感じるものだと思いました。「書」は線の芸術でもあるから、より線に磨きをかけた作品を目指していくのが良いと感じました。
2日目の午後は、開会式及び視察交流会が行われました。西都原考古博物館での勾玉制作と、堀切峠で種田山頭火の句を短冊に書きました。勾玉制作や堀切峠の眺望など、普段なかなか体験できないことをすることで、原風景のような創作することに対するイメージを深めることが出来たら良いのではないかと思います。
3日目は講評会と閉会式が行われ、北海道の作品からは4点取り上げられ、どの作品も好評でした。
黒川さんの作品は講評会では取り上げられませんでしたが、他校の先生方からは「線がしっかりしていてとても良い」という批評をいただきました。
閉会式では「文化連盟賞」を受賞し、またひとつ功績をあげてきました。
閉会式後、2日目から行っていた、作品レポートや大会参加のビデオ収録を行いました。今年度の全道大会で、総文祭に参加できなかった生徒に向けて制作意欲を喚起させるような報告をできるのではないでしょうか。
4日目は帰路ではありましたが、北海道からの参加者12名が、また全道で逢えるようにと名残惜しく解団式を行いました。
全国大会で学んだことは、全国のレベルの高さや多様な表現方法も然ることながら、全道全国にライバルとしての同朋ができるということもあった。井の中の蛙ではなく、より上をより広くを意識し、常に学ぶことがとても大切であるということを学びました。
総文祭に参加された先生方にも準備段階から参加日程中、帰路後に至るまで、ご助力戴き大変感謝しております。